#14 LPGのサンプリング方法
今回はLPGをミニボンベにサンプリングする方法を解説する。
目次
2-6.③バルブを少し開けサンプラーを冷却し③バルブを閉める
2-10.⑥バルブの閉止を確認し、⑤バルブを開けゆっくりサンプリングする
2-12.①バルブを閉め、③バルブを開け、接続部の残圧を抜く
2-15.⑤バルブを上にしてボンベを垂直にし⑤バルブを少し開ける
1.LPGのサンプリング方法
ここでは具体的なLPGのサンプリング方法を作業手順に沿って解説していく。
基本的なサンプリングについて知りたい方はこちらをチェック↓
2-1.サンプル名等を明確に表示する
現場では、複数の場所や、複数の流体を対象にサンプルを採取することもよくある。
その為、サンプル採取前には必ずサンプルボトルやサンプル瓶、注射器等に札を付けたり、記名すること。
そうしないと、後から、どれがどのサンプルかわからなくなり、測定データ間違いや、誤ったサンプルを提出してしまうので、注意しよう。
2-2.専用ボンベか確認する
出典:https://premium.ipros.jp/swagelok/product/detail/2000629261/
サンプル名を表示したら、ボンベまたはシリンダーの設計温度、設計圧力が
これからサンプルを取るプロセス流体より高いことを確認する。
また、ボンベまたはシリンダーは減圧にされ、内部のガスが排出されて
いることを確認する。
2-3.外観上ボンベに損傷がないことを確認する
専用ボンベであることを確認したら、外観上ボンベ、シリンダーに損傷が
ないことを確認する。
2-4.サンプル口にボンベを接続する
サンプルボンベに異常がないことを確認したら、サンプル口にボンベ、
シリンダーを接続する。
2-5.④バルブ全開を確認し①バルブを全開にする
ボンベをサンプル口に接続したら、④バルブを全開にした後、
①バルブを全開にしフレアーラインのラインアップを行う。
2-6.③バルブを少し開けサンプラーを冷却し③バルブを閉める
サンプラーが常温だと、サンプラーにLPGを流した時に、LPGが気化
しやすくなるので、③バルブを少し開け、LPGを使ってサンプラーを冷却する。
サンプラーをLPGで冷却した後は③バルブを閉止する。
2-7.②バルブを少し開ける
接続部の漏れ確認の為めに②バルブを少し開けて、接続部に圧力をかける。
2-8.接続部より漏れがないことを確認する
②バルブを開けて、接続部に圧力を掛けたら、石鹸水等を使って
接続部の漏れ確認を行う。
2-9.ボンベを垂直にする
接続部の漏れ確認が終わったら、ボンベを垂直にする。
2-10.⑥バルブの閉止を確認し、⑤バルブを開けゆっくりサンプリングする
ボンベを垂直にしたら、⑥バルブの閉止を確認し、⑤バルブを開けてゆっくりと
サンプリングを開始する。
2-11.⑤バルブを閉める
サンプルを開始した後、接続部やボンベの振動などから、ボンベがいっぱいに
なったと感じたら、⑤バルブを閉める。
通常サンプル開始時に⑤バルブを開けるとボンベや、接続部にLPGの流れによる振動を感じる。
ボンベがいっぱいになると一般的にこれらのLPGの流れによって発生していた振動は
減少し、これをもってサンプル終了判断とする。
2-12.①バルブを閉め、③バルブを開け、接続部の残圧を抜く
サンプル採取が終了したら、①バルブを閉め、③バルブを開けて、接続部の
残圧を④バルブを介してフレアーに抜く。
2-13.②③バルブを閉める
残圧をフレアーに脱圧した後は②③バルを閉める。
2-14.サンプル口とボンベの接続部を外す
②③バルを閉めて、サンプラーとミニボンベを孤立したので、
サンプル口とボンベの接続部を取り外す。
2-15.⑤バルブを上にしてボンベを垂直にし⑤バルブを少し開ける
サンプラーと接続部の切り離しが完了したら、⑤バルブを上にして
ボンベを垂直にし、⑤バルブを少し開けてLPGの液が出るか確認する。
2-16.液体は出るか?
液が出ない場合は、ボンベが満タンになっておらず、サイホン管が液に
使っていないことを意味する。
この場合は再サンプリングを実施する。
液が出る場合は、ボンベがLPGで満タンに満たされていることを意味する。
この場合、LPGの過充填の防止の為に、⑤バルブから液体が出なくなるまで
脱液を継続する。
1-17.⑤バルブを閉める
液が出なくなったら、⑤バルブを閉める。
1-18.ボンベバルブの漏れの無いことを確認する
最後にボンベバルブに漏れの無いことを確認し、品質管理部署、
ラボ、解析部署等にサンプルを送る。