#1 仕事の進め方の基本とは?

ここではプラントエンジニア、プラントオペレーターの仕事の進め方の基本となる考え方を解説していく。

目次

  1. 操作、作業の目的を理解する
  2. 操作作業内容、場所を確認する
  3. 事前の状態を確認する
  4. 連絡する
  5. マニュアルを使って作業する
  6. 効果の確認をする
  7. 報告をする

 

1.操作、作業の目的を理解する

これはどんな仕事にも言えることですが、上司から指示をされたらなぜそれをする必要があるのかをまず理解する。

例えば誰かから倉庫からドラム缶を取ってきてと頼まれたとする

何も考えずにただ倉庫にドラム缶を取りに行きそのあと依頼主に引き渡した時、

「あ~液体を受けるためのじょうごを忘れた、バケツを忘れた」と依頼主が言った場合、わざわざ倉庫にとに戻る必要がある。

しかし、あらかじめ何のためにそのドラム缶が必要なのか知っていれば、ジョグはるか?バケツはあるか?と聞くこともできる。

また、突然ケーキを買ってこいと言われるのと、今日は子どもの誕生日だからケーキを買ってきてと言われるのではその気持ちや優先順位も変わってくる。

だからこそ無駄な作業の繰り返しやミスを防ぐために操作や作業の目的を理解することはとても重要だ

 

2.操作作業内容、場所を確認する

この作業の内容確認と場所の確認は「操作、作業の目的を理解する」と

似ているが、ここではそのさらに詳細を確認していく。

作業の詳細や、場所を確認することで現場の状況や必要な工具等の準備物もイメージしやすくなる。

さらにここでは作業の詳細を把握した後、KY(危険予知)活動を行うことだ。

このKY活動は多くの現場で実践されているがいまだに人身災害や怪我、アクシデントは後を絶たない。

私の感覚ではやること自体は習慣化されてきているが、その一方でマンネリ化しているKYもよく見かけるのでその時は注意している。

ましてや工事中に作業場所やオペレーターで言えば操作バルブを間違えるということは重大事故にもなりかねない。

必ず図面等で依頼者から正確な位置や部品、部位を確認すること。曖昧なまま作業や操作は絶対にしないこと。

 

3.事前の状態を確認する

よく作業の指示を出したら「はい!わかりました!」ってすぐ作業しようとする人が良くいる。

これは本当に危険。絶対にしないこと。

なぜなら、現場の状況は現場に行って現物を見ない限り今そのバルブやその周囲が本当にマニュアルに記載されている状況下と言うことは誰にもわからない

例えば「じゃあ車バックしてください」って言って「は~い」ってそのまま人いますか?まずいませんね。

周囲に人がいないか、右左折するときは対向車や歩行者、バイク等が来ていないかを必ず確認します。

操作もそれと一緒。なんで、車ではできるのにそれが仕事になると・・・

もうびっくり。必ず、自分が作業や操作を開始したいときはそれえお現場が進めれる状況か?作業半径に人はいないか?

事前によく状況を確認すること。

 

4.連絡する

社会人の人ならきっと聞いたことがあると思う「報・連・相」。これは報告、連絡、相談の略。

コンビナートで働くひとたちで言えばフィールドオペレーターはパネルオペレーターに操作前に自分がどこの何をどうするのか事前に連絡すること。

重機オペレーターであれば指図者と無線で連絡する。これはどんな職業にも言えること。

たとえ頼まれごとだとしても、「じゃあ私今から何々します」と必ず連絡すること。しつこいくらいで十分。

特にパネルオペレーターを経験したことある人ならわかると思うが、

フィールドオペレーターがいつどのバルブを動かすかなんてコントロールルームを出る前に言われても

いざ操作を始める前に連絡が無ければ急に温度、圧力、流量が変動したように思ってしまう。

パネルオペレーターの経験がないフィールドオペレーターは特にその辺に注して連絡してほしい。

 

5.マニュアルを使って作業する

なぜマニュアルを使う必要があるとかと言うと、それは仕事の品質を保証する為だ。

どれだけ熟練した人でも、常に100%完ぺきとは限らない。

覚えている自身があっても、自分の経験や記憶とマニュアルが同じかどうか

確認しながら作業を進めること。

逆に近年では若い子の方がベテランよりしっかりマニュアルを使っている。

ベテランの人たち!!どんだけ自分に自信があるんか知らんけど、ちゃんとマニュアル使って。

 

 

6.効果の確認をする

効果の確認とは自分の目的が結果として目的通り達成されたことを確認すること。

圧力を上昇させるためにバルブを開けたとする。

バルブを開けた後、圧力は目標圧力まで上昇したかどうかを圧力計で確認する。

ただバルブを開けただけでは意味がない。

これはちょっと中から上級者向け。でも多くの人に意識してほしいこと。入ったばっかりの子はなかなか難しいかな。

 

私の後輩にもこんな経験があった。

Aを開けてこい!って言われて「あけました!!キリ」って・・・「んで効果は?」って聞くと結構な人は「え?」ってなる。

まず最初の項目でも言った通り目的を理解して、操作を行う。

そしてその目的は達成されたのか?その目的を達成する単に作業や操作を行うのであって、作業や操作自体が目的ではない。

昔「きっちょむの柿木」っていうお話が合った。彼は庄屋さんに「最近柿泥棒がおおいからこの柿の木を見とれ」と言われたが、

庄屋さんがお出かけから帰ってきたら、柿は全く残っていなかった。庄屋さんはきっちょむに「お前、柿の木を見張っていたのか?」と聞いたら。

そうしたらきっちょむは「ちゃんと見てたよ!みんな柿をいっぱい取っていた」といった。

というように前段で言ったように目的を達成する単に作業や操作を行う。

その効果が無ければそれは何かしらのミスや不具合、何かしら間違えていることがある。

だからこそみんなもきっちょむみたいにならないようにしっかりと目的が達成されたか、効果を確認しよう。

 

7.報告をする

自分が実施した作業内容を職長や上司、パネルオペレーターに報告すこと。

前に述べた効果の確認結果も併せて報告するとなおよい。

これもめちゃめちゃ大事。特に若い子!!。作業や操作が終わったら必ず連絡して。

間髪入れずに。タバコ休憩の後に連絡されたんじゃかなわんわ。

 

例えばフィールドオペレーターが操作したことでもパネルオペレーターがその効果を確認する場合もよくある。

特に最初のうちは小さな作業や操作単位では内容を理解したとしても、

上司はそれによって予定を決めたり、別の部署に連絡したりする必要がある。

だから作業完了後には速やかに上司またはリーダーに連絡するように。

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