#16 液体の密度測定
今回は分析や軽量、サンプルの測定時とうに使用する液体の密度の
測定方法について、解説していく
目次
7.測定部以外はぬらさず、浮き秤をメスシリンダ内壁に触れないように静止させる
9.密度換算表(JIS K2249)により15℃の密度を求める
1.密度とは?
密度(みつど)とは、英語でdensityといい、物質の単位体積あたりの質量のことである。
比較的測定しやすい量であると同時に、物質の性質について重要な情報を含んでおり,
物質中での原子や分子の配列の疎密,
合金や混合物の中の成分比など
を知るのに利用されている。
2.現場における密度の重要性
配管内部の液体やガスの密度は、流量、圧力、レベルを監視する流量計や圧力計、レベル計に用いられている。
流量には体積流量と質量流量があり、体積流量は単位当たりの体積変化を、質量流量は単位あたりの質量変化を指標にした流量である。
一般的に体積流量型流量計を用いることが多いが、温度や圧力によって体積が変動する蒸気などを測定する場合は質量流量を用いた流量計が使われる。
近年では一台の流量計でどちらも測定することが、単位換算をするにあたって、流体の密度が必ず必要になる。
3.測定試料をメスシリンダ内へ静かに注入する
それではここから作業の詳細を解説していく。
まずは測定試料をメスシリンダー内へ静かに注入する。
この際、測定台は水平でかつ、湿度変化を起こさない場所である必要がある。
4.気泡が無いことを確認する
メスシリンダに測定試料を注入した後は、液体に気泡が無いことを確認する。
液体を注入した際に、気泡があると空気を巻き込んだ分、
体積が実際体積よりも多くなったように見えて、最終的には実際の密度よりも密度が低い値になってしまうことがあるので、
液体に気泡が無くなたことを確認する。
5.温度計をメスシリンダ内にセットする
液体をメスシリンダに注入した後、温度計をメスシリンダ内にセットする。
この時温度計は資料中に水銀柱が浸かるまでまで入れる。
6.測定範囲内の浮き秤をメスシリンダ内の資料中に浮かす
温度計をメスシリンダ内に挿入したら、今度は浮き秤をメスシリンダ内に入れる。
7.測定部以外はぬらさず、浮き秤をメスシリンダ内壁に触れないように静止させる
浮き秤をメスシリンダ内に挿入したら、液中で浮き秤を静止させる。
8.温度計並びに密度計のメモリを迅速に読み記録する
温度計並びに密度計のメモリを迅速に読み記載する
9.密度換算表(JIS K2249)により15℃の密度を求める
密度と温度を測定後はJIS K2249により、液温が15℃の時の密度を求めてる。