#3 圧力計の取付方法

ここでは圧力計の取り付け方法やポイントについて詳しく解説していく。

 

目次

1. 圧力計とは?

2. 現場型圧力計の種類(主に現場で使われる)・ブルドン管圧力計・ダイアフラム圧力計

3. ねじ込みの種類
・テーパーネジ
・ストレートネジ

4. 圧力計(以下PG)取り付け
・ボスの内部を清掃する
・PGとボスのネジ山の摩耗を確認する

5. テーパーネジの場合

・ネジ山にシールテープを巻く
・PGを工具を使わずにねじ込む
・工具を使って締め込む

6. ストレートネジの場合

・ガスケットを取り換える
・PGを工具を使わずにねじ込む
・工具を使って締め込む

7.  元バルブを少し開ける

8. 取り付け部の漏れ確認を行う

9.  元バルブを全開にする

10. PGの指示を確認する

 

1.圧力計とは?

工場等のガスや液体の圧力を数値として読み取ることができる機器のことを指す。

 

2.現場型圧力計の種類(主に現場で使われる)

圧力計と一言で言っても数多くの圧力計が存在します。

コントロールる無のコンピューターで監視できるもの、現場に行かないと見れないものもある。

今回はそんな中でも主に現場で使われる圧力計について説明していく。

 

・ブルドン管圧力計

引用:http://www.daiichikeiki.co.jp/pressure/pressure_p03.html

ブルドン管圧力計とはPG内部にある、ブルドン管が圧力を受けて伸びチジミする動力をギヤに伝えて、

指針を動かすことで圧力が読み取れる

取り外した時等にブルドン管内部に液体が残ることがあるので、

流体がポリマー化や硬くなったりする場合は取り外した後にブルドン管から液をきちんと吹き出すこと。

 

ダイアフラム圧力計

引用:https://kobata.co.jp/product/pressure/04_dpg/

ダイアフラム圧力計は流体とブルドン管圧力計との間にダイヤフラムが設けあられており、

ブルドン管内部を封入液で満たしたもの。

特徴としては腐食性流体、高粘性流体、凝固性流体等の計測に適している

 

3.ねじ込みの種類

テーパーネジ

引用:https://products.naganokeiki.co.jp/qa/11.html

テーパーネジはねじ込み部分が少し斜めになった形状をしたねじ込みのこと。

現場では一般的にこのタイプが多く用いられており、このネジコミにはシールテープを取り付ける必要がある。

また、よく勘違いしている人がいるが、テーパーネジのシート面はネジ山部であり、そのシールの役目をシールテープがおかなっている。

 

ストレートネジ

引用:https://products.naganokeiki.co.jp/qa/11.html

一般的にJIS規格で設計された配管や、低圧力用のPGに多く見られる。画像の通り、PG取り付け時にはガスケットまたはパッキンを必ず取る付けること。
このことから、ストレートタイプのPGのシート面は先端のパッキン部がシート面になる。
よくどこでもかしこでもシールテープを巻く人がいるが、シールテープはテーパーネジのシール材であってストレートネジの為ではない。
また、シールテープを巻くことでパッキンとPGの間に隙間ができて、漏れの原因になるので、よく構造を理解すること。
よく車屋さんでエンジンオイルのドレンボルトのストレートネジにシールテープを巻く人がいるのでもし見つけたらやめてもらおう。

 

4. 圧力計(以下PG)取り付け

・ボスの内部を清掃する

PGを取り付けるねじ込みをボスと呼ぶ。基本的にPGはテーパネジの物が多く、この場合ねじ込み部にシールテープを巻く。
PGを外した時等にこの残りかすが中に残っていると系内への異物混入やコンタミの可能性があるため、必ずPGを取り付ける前に
PGボスを清掃すること。

 

・PGとボスのネジ山の摩耗を確認する

これも同様にPGを取り付ける前にPGボスのねじ込みが健全であることを事前に確認する。事前に確認しないともしネジ山が傷ついていた場合
PG側も傷ついてしまうので、よく確認すること。

5. テーパーネジの場合

・ネジ山にシールテープを巻く

先ほども述べた通り、テーパネジを締め込む時には漏れを防止する為にシールテープが必要。前のシールテープのカスがついていたらワイヤーブラシを使用してきれいに清掃しよう。
そうしないとボス部にシールテープのカスが残存して、異物混入のリスクがある。

・PGを工具を使わずにねじ込む

これもまたとても大事な工程。この作業の目的はPGのネジ山と、ボスのネジ山をきちんとかみ合わせること。
PGを取り付けるときはついついいきなり工具で締め付けてしまいそうだが、ネジ山がきちんとかみ合っていない状態でいきなり工具を使ってPGを取り付けると、
ネジ山がつぶれて取り返しのつかないことになる。PGのネジ山がつぶれた場合はまだPGを交換すればいいが、
もしボス部のネジ山がつぶれた場合、近くにフランジが無ければ、溶接によって配管を取り換える必要があり、工事準備や最悪生産ロスを引きおこすので注意しよう。

・工具を使って締め込む

先ほど手で工具を使わずにPGを閉めているので、ネジ山は確実にあっている。ここで満を持して工具を使って締め付けよう。

6. ストレートネジの場合

・ガスケットを取り換える

ストレートネジはシート面がPGの先端部にあるため、
必ずパッキンまたはガスケットを取り付けること。
忘れるとほぼ100%漏れるか、漏れを止める為にむやみに締め込むと、
ネジ山がつぶれて取り返しのつかないことになるので気を付けよう。

・PGを工具を使わずにねじ込む

ここはテーパネジと同様

・工具を使って締め込む

ここはテーパネジと同様

 

7. 元バルブを少し開ける

ここではPGを取り付けた後万が一、接続部に漏れがあった場合

内部流体が系外に飛び出さないように少しだけ元バルブを開ける。

絶対にいきなり元バルブを全開にしないこと。

 

8. 取り付け部の漏れ確認を行う

ここではPGを取り付けた後の漏れチェックを行う。

実際にバルブを少し開けて漏れがないことを確認すること。

内部流体がガスの場合はわかりにくいので、石鹸水を使用して漏れを確認しよう。

 

9. 元バルブを全開にする

漏れ確認が完了しているので、元バルブを前回にする。

元バルブをきちんと全開にしないと、後から見たときにバルブが閉まっていると勘違いしてしまう。

また、圧力を正確にPGに伝える為に必ずバルブは全開にすること。

 

10. PGの指示を確認する

最後に圧力計の指示を確認して作業は完了。

操作した後には周囲の清掃と工具を決められた場所に片づけることをお忘れなく。

一仕事人日付の精神だ。

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